バルメットのサステナビリティ
持続可能なビジネスの実践をグローバルに強化
サステナビリティは、バルメットのビジネス戦略と事業の中核をなすものです。私たちの価値観、行動規範や関連する方針、そして世界的に認知されたイニシアチブや原則が、バルメットの持続可能なパフォーマンスの基盤を作り上げています。
再生可能な資源を持続可能な成果へ
バルメットのミッションは、再生可能な資源を持続可能な成果へと変えることです。これは、私たちのテクノロジーやサービスによって、お客様が再生可能な資源から持続可能な製品を生産できるようにするということを意味します。私たちは、気候変動や地球温暖化を緩和するために、テクノロジーが重要な役割を果たすと信じています。
バルメットには、バイオマスを再生可能エネルギーやパルプ、紙、板紙、ティッシュなどのリサイクル可能な製品に変換するソリューションを提供してきた長年の実績があります。さらに、バイオガス、バイオ燃料、バイオマテリアルといった新たなバイオベースの最終製品を生産するための新しいバイオマス変換技術を開発し、商業化しています。
私たちのパフォーマンスを導くサステナビリティ・アジェンダ
サステナビリティは、包括的な "Sustainability360°" アジェンダを通じて私たちのプロセスに統合されています。このアジェンダは、サステナビリティに対する環境、社会、ガバナンスの視点(ESG)を含み、サプライチェーン、自社事業、バルメットのテクノロジーの使用段階を含むバルメットのバリューチェーン全体を対象としています。このアジェンダは国連(UN)の持続可能な開発目標(SDGs)に沿ったもので、バルメットの年次計画プロセスの一環として実行されています。
バルメットにとって最も影響を与える国連の持続可能な開発目標
私たちは、バルメットが最もポジティブな影響を与えることができる、あるいはネガティブな影響を最小化することを目指す SDGsを特定しました。私たちの "Sustainability360°" アジェンダと関連するターゲットは、選択した SDGsと一致しています。
目標 6「安全な水とトイレを世界中に」: 効率的な水管理は、バルメットのテクノロジーにおいて重要な役割を果たしています。例えば、蒸発・凝縮水処理ソリューション、限外ろ過ソリューション、ティッシュ、板紙抄紙機・抄紙機は、お客様がプロセス水をリサイクルし、清水の使用や水汚染を削減するのに役立ちます。水効率の向上と水消費量の削減は、2030年までのバルメットの自社事業における環境目標の一部でもあります。
目標 7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」: バルメットのエネルギーソリューションは、バイオマス、廃棄物、またはさまざまな燃料の混合物をベースにしています。例えば、バイオマス、廃棄物、多燃料ボイラーでの発熱・発電、異なる燃料混合の使用の増加、パルプ工場や発電所の排ガスのための大気放出制御システムなどです。バルメットは、化石燃料を自然エネルギーに置き換え、CO2フリーの電力を購入し、自社の事業におけるエネルギー効率を向上させることでもこの目標に貢献しています。
目標 8「働きがいも経済成長も」: バルメットの目標は、人々や環境に対しゼロ災害にすることです。バルメットは、前向きで安全かつ公正な労働環境、完全かつ生産的な雇用、そしてすべての人々のためのディーセントワーク(労働者の人権を尊重した適正な仕事)を目指します。私たちは、自社の事業やサプライチェーンにおいて、人権の確保や労働者の権利の保護などを目的とした人権管理プロセスを設けています。バルメットは、研究開発への投資、高付加価値で資源効率の高いテクノロジーの製造、イノベーションの促進を通じて、世界経済の生産性に貢献しています。
目標 12「つくる責任 つかう責任」: バルメットは、化石原料を自然エネルギーに置き換えることを可能にするプロセステクノロジー、オートメーション(自動化)、サービスを開発し、高価値の最終製品を生産するお客様をサポートします。また、バリューチェーン全体で資源効率を向上させ、責任ある消費と生産プロセスを確保することを目指します。バルメットのテクノロジーは、資源や原材料の効率を最大限に高め、循環型経済を実現するために設計されています。板紙製造の繊維使用量を減らす軽量化テクノロジ-、ティッシュ製造の繊維使用量を節約するハイブリッドテクノロジー、高収率の化学パルプ蒸解、残渣を利用するファイバーラインや電力ボイラーなどは、資源の有効利用を大幅に高めることでこの目標に影響を与えます。バルメットは、2030年までに自社の事業における廃棄物管理目標を掲げています。バルメットの持続可能なサプライチェーン・マネジメントもこの目標に貢献しています。
目標 13「気候変動に具体的な対策を」: バルメットは、科学的根拠に基づく CO2排出量削減目標と、バリューチェーン全体に対する具体的なアクションを検証しています。バルメットは、バイオエネルギーを自給自足する化学パルプ工場を提供し、カーボンニュートラルなバイオマス由来の発熱・発電を可能にすることで、この目標に貢献しています。2030年までに、お客様に対して 100%カーボンニュートラルな生産を可能にすることが目標です。また、2030年までに自社事業で 80%、サプライチェーンで 20%の CO2排出量削減を目標として掲げています。また、戦略や気候変動に適応し緩和する能力をサポートするために、さまざまな気候シナリオを用いて、潜在的な長期的気候関連の物理的および過渡的リスクと、その事業およびビジネス環境への財務的影響を分析しています。