バルメットの気候変動プログラムが具体的な前進を遂げている
2022年10月19日水曜日
バルメットは 2021年 3月に気候変動プログラム「Forward to a carbon neutral future(カーボンニュートラルな未来へ)」を開始し、サプライチェーン、バルメットの自社事業、テクノロジーの使用段階など、バリューチェーン全体にわたって野心的な CO2排出削減目標を設定した。実施から 1年が経過し、このプログラムはバルメットの戦略や年次計画に完全に組み込まれ、具体的な前進を遂げている。
バルメットの気候変動プログラムの目標は、基準年である 2019年と比較して、2030年までにバルメットの自社事業における CO2排出を 80%、サプライチェーンにおける CO2排出を 20%削減することである。テクノロジーの使用段階において、バルメットは、現在のパルプ・製紙テクノロジーのエネルギー効率をさらに 20%向上させ、最終的には 2030年までにお客様に完全にカーボンニュートラルなプロセスを提供することを目指している。
プログラム実施の初年度にプログラムのすべての部分についてグローバルでの詳細なロードマップが作成され、実施が開始された。バルメットはまた、気候変動と循環型経済、そのビジネス環境への影響、パルプ・製紙業界全体とその他のプロセス産業の脱炭素化に向けて、バルメットとそのサプライヤー、お客様の取り組みについての知見を従業員に提供するための包括的な eラーニングを開始した。各プログラムの主な成果は次の通りである。
主な成果
サプライチェーン
- バルメットの鋳造工場では、リサイクル鋼のレベルがマッピングされている
- エネルギーを大量に消費する事業を行っているサプライヤーを特定し、CO2排出削減に取り組む
- 新しいサプライヤーのイノベーションプロセスと、CO2排出削減を含むアイデアを収集するためのツールが世界的に導入されている。
- 道路輸送よりも鉄道のような排出量の少ない輸送手段の割合が増え続けている
- 低炭素事業への移行をサポートするため、サプライヤー向けに気候変動に関する eラーニングを開始
自社の事業
- バルメットの一部の拠点では、化石燃料からカーボンニュートラル燃料への切り替えが始まっている
- 原産地証明書を使用した CO2フリー電力購入計画の実施が開始されたため、現在バルメットの年間電力使用量の 20%は CO2フリーとなっている
- バルメットの一部の拠点では、複数の効率化投資プロジェクトが実施されている
- バルメットでは、多くの拠点で従業員の電気自動車の充電を可能にしている
バルメットのテクノロジーの使用段階
- 依然として化石燃料を使用している既存のプロセステクノロジーが特定され、それらを電気や再生可能エネルギーを使用するように変更する計画が立てられている
- エネルギー効率の向上という目標は、すべての研究開発プロジェクトに完全に組み込まれている
- バルメットは、CO2排出やその他の環境への影響を削減するためのプロセステクノロジー、オートメーション、サービスの提供を開始した
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