入念な計画による成功
2018年6月19日火曜日
Södra Cell Mörrumの溶解パルプラインは、洗浄工程に新しい TwinRollプレスを導入して生産量を増やしている。当プレスの導入前には周到な検討を行った。
Södra Cell Mörrumパルプ工場は、4台の洗浄フィルターの置き換えとして、3台の新しい TwinRollプレスを設置することにした。本プロジェクトは、L材から溶解パルプを生産するパルプライン向けに 2017年秋に実施された。「新しい設備は、当社の溶解パルプラインの生産量を増強する大規模投資の一環として導入しました。」と Södra Cell Mörrum工場プロジェクトマネージャー Anders Jeppsson氏は話す。
Södra Cell Mörrumは、製紙用パルプと溶解パルプを製造するファイバーラインを 2系列有するスウェーデンの最新式パルプ工場である。ライン 1はセルロース紡織用繊維の生産用に L材から溶解パルプを生産し、ライン 2は N材から製紙パルプを生産する。
スムーズなスタートアップ
据付工事のほとんどは 18日間の停止期間中に行われた。2台の洗浄フィルターを取り外し、新しい洗浄プレスが設置された。運転停止前には入念な準備が行われた。
「入念に計画を立てたおかげで、スケジュール通り実施することができました。既存プラントに設置するといった今回のようなプロジェクトでは計画立案と体制が重要です。プロジェクトに携わった全員が素晴らしい仕事をしてくれました。」と Jeppsson氏は言う。
バルメットは洗浄プレスの周囲に大きなプラットフォームも設置した。これにより、操業員が洗浄装置に容易にアクセスできるようになった。
「プラットフォームは作業環境を改善する素晴らしい設備です。洗浄プレスへのアクセスをよくするために欲しかったものです。」と Södra Cell Mörrumのオペレーション責任者 Sören Einarsson氏は話す。
停止期間中の据付工事に続きスタートアップを行い保証運転も完了した。
「スタートアップはうまくいきました。バルメットの対応力に満足しています。こうしたスタートアップにはある程度の柔軟性がつきものですが、バルメットはそれを発揮してくれました。また、トレーニングも素晴らしいものでした。保証運転の結果も良好で、これまですべてがうまくいっているようです。」と Jeppsson氏は言う。
すばらしいコラボレーション
洗浄工程の更新には Södra Cell Mörrumとバルメットによるチームワークが必要であり、両社の協働はうまくいった。
「私たちは良好な協力関係にあり、様々な解決策を共に導き出してきました。計画段階で多くの時間を割かねばならないこうした大型プロジェクトでは特に重要なことです。工場の停止前に入念に計画を立てられたことが今回の成功の要因であり、今後のプロジェクトにとって良い参考例になりました。」と Jeppsson氏は述べる。