上質紙の品質による差別化
2017年11月6日月曜日
インドネシアの紙・パルプ産業は、市場の成長により大きく成長している。APRILは Riau州にある同社 Kerinci工場に新しい OptiConcept M非塗工上質紙ラインを新設し、その潜在能力を引き出した。
APRILの主力用紙ブランドである PaperOneは、100%再生可能な植林木繊維を使用し、最も要求の厳しい印刷用やコピー用に設計された高級オフィス用紙である。PaperOne製品は PEFC認証を受けており、合法的かつ持続可能な方法で管理された植林地から調達されていることを保証している。
「PM3に対する需要は強く、ほとんどのお客様から好意的な評価をいただいています。例えば、地合、寸法安定性(アニソトロピー)および良好なロール巻取りの改善は非常に好評です。」と APRILのオフセット紙営業部長 Patrick McBride氏は話す。
コスト効率の高い製紙プロセス
「OptiConcept Mの生産ラインは、私たちが持っている他のマシンと比較して、非常にコスト効率の高いマシンです。PM 3は全体的に非常にコンパクトで、低エネルギー消費です。私は本当にこれらの特徴に敬意を感じており、これらの特徴が、このマシンを他のマシンとは全く異なるものにしています。」と操業担当副工場長 Eduward Ginting氏が要約する。
Riaupaperのシニア生産マネージャである Mika Viertola氏は新マシンのエネルギー効率についての例をいくつか挙げてくれる。「エネルギー面からは PM 3は非常に効率が良いです。従来の生産ラインと比べてプロセスポンプの数は 25%少なく、タンクも 30%少なくなっています。新しいリファイニング技術の電気消費量は私たちの古いマシンに比べて紙 1トン当りでみると 50%少なく、現代のフードの電気消費量は従来のフードと比べると半分です。」
私たちの会社のモットーは『品質、生産性、コスト』です。競争力を維持するためには、品質重視の考え方が必要です。非常に標準化された最高の品質を確立すれば、生産性とコスト効率は後からついてきます。」 |
バルメットのオートメーションシステムによる性能の向上
プロセス技術に加えて、バルメットは、マシン制御システム、プロセス制御システム、品質制御システム、マシン監視を含めたラインのオートメーションシステムも供給した。「バルメットのオートメーションシステムは素晴らしい。」と Viertola氏は語る。「サプライヤーが 1社だけで、インタフェースをできるだけ少なくするのは非常に良いことです。当社のオペレーターはバルメットのオートメーションシステムを気に入っています。詳細なプロセス説明を含む有益な指示により、オペレーターの日常業務がより効率的になりました。」
PM3は、一般的に板紙製造に使用されるハイブリッドフォーマを特徴としています。このコンセプトのメリットは、幅広い坪量範囲で様々な製品を生産できる柔軟性にあります。PM 3の設計速度は毎分 1,400 mであり、これはハイブリッドフォーマでは例外的です。」 |
バルメットのサポートは、スタートアップ後の期間もカバーしている。APRIL社が目標を達成できるよう、数名の専門家が現地に滞在して専門知識を提供している。リモートアクセスは、将来的にバルメットの専門家がさらに関与することを意味している。