Valmet DNAeユーザーインターフェースがプラントの集中化制御と監視を強化
2024年4月3日水曜日
Nevelは、産業および不動産の顧客に対してエネルギーサービスを提供している。デジタル化、Valmet DNA自動化システム、および Valmet DNAeユーザーインターフェースが、それを成功させる上で重要な役割を果たしている。
先進的な公共インフラ企業である Nevelは、フィンランド、スウェーデン、エストニアで 130を超えるエネルギー生産拠点を運営し、40を超える地域暖房ネットワークを管理しており、年間 1.9 TWhのエネルギーを生産している。同社は、約 100の産業顧客および 5,000以上の不動産顧客に、分散型エネルギーおよび循環型経済のソリューションを提供している。年間売上高は1億5,000万ユーロで、190人の専門家を雇用し、気候変動に配慮した成長に取り組んでいる。
Nevelのリモートオペレーションセンターの専門家は、フィンランドにある 30のプラントを 24時間体制で操業および監視している。最も遠いプラントは、700キロ以上離れた Kemiにある。各プラントの現地スタッフが日々の操業とメンテナンス作業を行っている。
高度な自動化により供給の安全性が向上
「供給の安全性は、Nevelとお客様にとって最も重要なことです。お客様は、当社に注文したものを確実に受け取らなければなりません。産業規模の自動化システム、サポート、24時間 365日体制のサービスが、当社の供給の安全性を確保する上で重要な役割を果たしています。」と、オペレーションセンターマネージャー Tuure Laurila氏は述べている。
Nevelは長年にわたりエネルギー生産とオフサイト業務のデジタル化を進めてきた。集中化されたデータと分析に基づくデジタルオペレーションおよびメンテナンスプラットフォームは、ビジネス上の意思決定をサポートするために必要なすべてのデータを収集し、大きな相乗効果と直接的なコスト削減をもたらしている。
フィンランドにある Nevelの 15のプラント(最大の CHPおよび暖房プラント)は、デジタルプラットフォームの不可欠な部分である Valmet DNA Automation Systemを使用して操業している。同社はプラントのプロセスを可能な限り自動化し、ほぼ自動で稼働するようにしている。
「DNAeユーザーインターフェースが Nevelのこれほど多くのプラントで拡張して操業しているのを目にすることができるのはすばらしいことです。同社は以前から DNA Operateを長い間使用していたため、2つのインターフェースを比較することができました。私たちは彼らの貴重なフィードバックに耳を傾け、それに基づいてインターフェースをさらに開発してきました。」とバルメット オートメーション セールスマネージャー Arto Mäkinenは述べている。
仮想サーバーとウェブベースのユーザーインターフェース
2021年から 2024年にかけて、Nevelとバルメットは大規模な自動化システムのアップグレードを実施した。これには、仮想の冗長化された集中型サーバー環境への切り替えと、DNA Operateユーザーインターフェースから新しいウェブベースの Valmet DNAe User Interfaceへの更新が含まれている。
現在、オペレーションセンターにはオペレーションステーションが 1つもなく、仮想のオペレーションステーションしかありません。セキュリティで保護されたネットワーク内のウェブブラウザからサーバーにアクセスできます。サーバーとデータは別の安全な環境にあるため、データのセキュリティが強化されています。」と Laurila氏は説明する。
自動化システムのアーキテクチャの変更は、該当するプラントの現場まで出向くことなく、リモートで行うことができる。
制御性と柔軟性の向上
Nevelは、新しい高度なインターフェースが集中化された環境にもたらす可能性に魅力を感じた。
SCADAシステムの数が少なければ少ないほど、分散している機器の制御が容易になります。同じ機能と使いやすいユーザーインターフェースを備えていることは、たとえばオペレーションセンターでの集中アラーム管理など、制御性を向上させるため、私たちにとってメリットとなります。」と Laurila氏は述べる。
革新的な DNA UIは、従来のリモート操作にとどまらず、自動化システムの使用を拡張する。最新のウェブ技術で構築されたこの UIは安全なウェブベースのアクセスを備えており、さまざまなユーザーが場所を問わず、必要なときにいつでも関連情報にアクセスできるようになっている。新しいインターフェースは Valmet DNAシステムの旧世代と完全な互換性がある。
Laurila氏によれば、ウェブベースのアクセスとそれがもたらす柔軟性は、新しいインターフェースの最大のメリットです。」
以前はオペレーションセンターにさまざまなオペレーションステーションがありましたが、現在は 2つの冗長化されたオペレーションステーションから各機器を監視・操作できるようになりました。以前ほど多くのスペースやスクリーンは必要ありません。」
最近 Nevelのオペレーションセンターが新しい場所に移転したが、その際梱包するインフラは最小限しかなかった。
簡単な操作でダッシュボードを作成
DNA UIは、視覚的で構造化されたわかりやすいダッシュボードに関連情報を表示する。これらのプロセスビューとサブプロセスビューにより、ユーザーは主要なパフォーマンス指標を一目で確認できるため、直感的かつ効率的な方法でプロセスを制御することができる。
Nevelオペレーションセンターの DNA UI ユーザーの 1人は、オペレーションエンジニアの Tuomo Nummela氏である。彼は、UIのわかりやすさ、グラフィカルなデザイン、拡張性を高く評価している。
新しいインターフェースは、DNA Operateよりも使いやすいと思います。ダッシュボードの作成もよりシンプルになりました。」と Nummela氏は話す。
Nevelオペレーションセンターのオペレーターは、新しいインターフェースをすぐに使いこなせるようになった。彼らのお気に入りの機能は、集中化されたアラーム管理と、以前のインターフェースよりも使いやすいデータ蓄積システムなどがある。
Tuure Laurila氏は、必要に応じて DNA UIにさらに多くの機能や分析機能を搭載できることを認識している。しかし、同社は現在のソリューションに満足している。たとえば、プロアクティブなメンテナンス監視を後でインターフェースに統合することも可能である。
オートメーションシステムの円滑な操業を確保するため、Nevelはバルメットとサービス契約を結んでおり、24時間 365日体制の技術システムサポートを提供している。バルメットへのリモート接続も可能である。
お問い合わせ先:
オートメーション担当セールスマネージャー Arto Mäkinen
arto.makinen(at)valmet.com
バルメット株式会社 オートメーションシステムズビジネスライン
営業部 電話 03-6744-3074
*Valmet DNA User Interfaceは、2024年4月に Valmet DNAe User Interfaceに名称変更された。これは、Valmet DNAおよび Valmet DNAe分散制御システムのユーザーインターフェースであり、最新のウェブベースのユーザーエクスペリエンスを提供する。