Burgo社 Verzuolo製紙工場におけるスムーズな生産
2019年4月16日火曜日
バルメットの専門技術者サービスには遠隔状態分析があり、イタリア Burgo社 Verzuolo製紙工場ではこのサービスが円滑な生産を達成するためのかけがえのないツールであることが証明されている。
Burgo社 Verzuolo工場の PM 9抄紙機は、機械の状態監視に役立つフルスコープ制御と品質システム自動化を備えている。そのシステムに加え同工場は、バルメットと状態分析サービス契約を結び、機械の振動状態に関する専門技術者の評価を受けている。Andreas Nuesse氏はバルメットの振動専門家であり、ドイツの Dörpenで勤務している。Verzuolo工場からは 1,000 k離れているため、同氏はリモート接続を利用して機械の状態を調べ、同工場に対し定期的に報告書を作成している。
専門技術者による分析により、計画する時間が取れ、必要に応じて予備部品を発注し、予定外のダウンタイムを回避することができる。
予知保全のためのツール
状態監視は、機械的状態の測定と機械の実績を網羅している。これらは振動測定と、Valmet DNAプロセスから得られるその他の機械パラメータに基づいている。同製紙工場の予知保全には欠かせないツールである。Verzuolo工場からは、システムが提供する様々なツールにアクセスが可能である。一方、専門技術者による振動分析は非常に熟練を要する機能であり、広範なトレーニングと経験の両方が必要とされる。工場の日常的な保守作業から解放された Nuesseは、システムが測定する振動スペクトルの傾向、およびその他の変化の調査に集中し、どの部分に保守リソースを集中させるべきかを、工場に助言することができる。専門技術者による分析により問題が発見されれば、計画する時間が取れ、必要に応じて予備部品を発注し、予定外のダウンタイムを回避することができる。
事前アラート
システムアラームが工場に問題を警告すれば、即座に専門技術者による分析が必要になる場合もある。先日、ドライヤのシリンダー振動が懸念を呼び起こした。工場の要請に応じて Nuesseが状況をリモート接続で調査し、問題の深刻度について助言した。この調査によれば、ベアリングは次回の計画運転停止まで持つ見込みはなかった。工場は早めの措置を講じることで、ベアリングが完全に故障することを回避することができた。
Nuesseはまた工場に対し、問題の発生前に警告することもできる。ある定期点検中に、第二プレスで深刻な不均衡(毎秒 20 mm以上、更に悪化)が発生し、工場に至急連絡する必要が生じた。機械は即座に停止され、検査が行われた。その結果カルダンシャフト上で、ネジの紛失および緩みが発見された。警告に対する工場の迅速な対応により、深刻な被害と長期の計画外シャットダウンの両方を回避することができた。
本記事は広報誌 Forward magazine 1/2019に掲載されています。
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