WavStarはHallstaにて驚きを提供
2015年7月26日日曜日
「私たちのディスクフィルターの貧弱な処理量が大きな問題を引き起こしていました。完全にやっかいなボトルネックとなっており、プロセス全体にマイナスの影響を与えていました。これに対し正しい解決策を見つけることが必須でした。」と Holmen社 Hallsta工場の操業エンジニア、Patrik Jansson氏は言う。
「私たちは最初、波型フィルターバッグが解決になることに懐疑的でしたが、新しい高価なディスクフィルターは全く問題外であったためバルメットの WavStar フィルターバッグを試してみることに決めました。フィルターバッグの替わりに波型スチール製セクターも代案としてはありましたが、私たちにとっては代案となりませんでした。私たちが見た実績では約束された処理量に達するのが難しく、プレートの寿命がフィルターバッグより長くとも投資金額が高かったためです。」
「波型フィルターバッグは私たちにとって全く新しいものでどれくらい寿命が持つのか心配でもありました。しかしながらバルメットが最低3年の寿命を約束したため、若干の心配があったにも係わらず決定を進めようと考えました。」
安定した処理量の増加
「ここまで 2年以上操業してきた結果を評価すると、もたらされた利益が見え、主な利益は処理量が増加したことです。これはさらにフィルターを購入する必要が無いことを意味します。」と Patrik Jansson氏は言う。「波型フィルターバッグは明らかにセクターの表面積を増やし、そのため脱水がよりはるかに有効になりました。」
「数値が明らかなメッセージを伝えています。WavStar 使用後から処理量を 1,000 t/dから 1,200 t/d - つまり 20%の増加 - まで上げることができその処理量はこのフィルターバッグを使用してきた期間に亘って安定しています。処理量が増加した一因はクリーニングおよびケーキ排出シャワーシステムを変更したこととにもあります。しかし主な理由は新しいフィルターバッグです。」
スピード原理
「他のプラスの効果はノズルが詰まらないことです」と Partik Jansson氏は続ける。「以前はディスクを高速で運転しており、これが大きな問題でした。また高速運転では貧弱な薄いケーキしか作れませんでした。高速では良好なケーキを作るパルプを得ることが難しかったため、低速で運転することが利点になると考えられました。WavStar による運転で速度を 1.8 rpmから 1 rpmまで下げることができました。この速度はろ過が良好で繊維が適切な水分量と厚みを持ったケーキを形成するための時間を得るために理想的です。」
「バルメットがその幅広いサービスの一環として最初のフィルターバッグの取付けを行った後は、私たちがその交換を行っています。以前と異なることは、今はセクターとフィルターバッグを全て同時に交換していることです。以前は常に悪くなったフィルターバッグを定期的に交換していました。どのセクターを交換すべきかを判断することで、360個もの見るべきセクターがあるため非常に時間を浪費していました。」
Hallsta工場ですべてのセクターに WavStar を取り付けた最初のフィルター
分析 - サービスにおける補助
「ディスクフィルターの一般的保全は秋に実施されます。」と Patrik Jansson氏は言う。「セクター 1枚を取外し、サンプルを分析のためバルメットに送ります。この分析結果により縫い目にどれくらい強度が残っているかが分かり、寿命を予想することもできます。また分析には技術的な操業に関することも含まれます。バルメットの Antti Mäkinenから得られる技術的サポートに非常に感謝しています。保全とサービス両面で非常に容易になりました。」
ボトルネックの解消
「WavStarフィルターバッグによってボトルネックは解消されました。」と Patrik Jansson氏はまとめる。「ディスクフィルターによる脱水は今では適切に制御され、プロセスが最適化され、フィルターバッグは非常によく働いています。私たちはこの結果に大変満足しています。」