製紙工場の再生 - Blue Paper PM 1の転抄に向けた改造
2015年4月8日水曜日
洋紙ラインが板紙ラインに生まれ変わる改造は稀でシンプルだが、突き進む必要のあるものである。セクション毎に板紙マシンとしてふさわしいか検討される。Blue Paperの場合、手を加えないセクションはほとんどなかった。世紀の変わり目に、フランスの Strasbourgにある Stracel工場の製紙ラインも新聞マシンから軽量コート紙マシンへの転抄という1度目の再生を迎えた。これは単純にマーケットの需要動向によるものだった。次の変化は 2013年初め、雑誌用コート紙の生産を止めたことである。しかし、工場は長い時間をかけず Blue Paper SASとのジョイントベンチャーとして 2013年12月には生まれ変わった。こうしてBlue Paperの抄紙ラインは再生紙を原料とするライナー、中芯マシンとして第3の人生を送ることとなった。
Blue Paperは Klingele Papierwerke と VPK Packaging Groupのジョイントベンチャーであり、どちらもプライベートカンパニーで製紙業界では経験ある会社である。
大きな決断前のパイロットテスト
このような大きな改造では、お客様はなるべくリスクより離れ安全サイドになるよう考慮される。今回のフォーミングセクションは初めての設計なので、フィンランドの Jyväskyläにあるテクノロジーセンターでテストされた。パイロットテストの結果は有望なものであり、Blue Paperはバルメットとの改造に踏み切ったのである。
安全な労働環境
このプロジェクトの一部として、バルメットは安全性に関わるオーディットをリサイクルファイバー(OCC)と板紙マシン、つまり紙料調成からリールまで、お客様の安全性の向上をサポートするために行った。この調査の目的は、リスクの洗い出しと軽減を、操業性を損なうことなく行うためである。レポートには危険をいかに少なくするかが含まれる。
初めて成し遂げたこと
転抄プロジェクトは決してシンプルなものではない。転抄プロジェクトにおいて改造はマシンの一部だけのものではなく、ほとんどのセクションで何かしらの改造や調整が必要となる。バルメットはこのようなプロジェクトを処理できる会社のひとつである。プロジェクトのプラン作成には非常に洗練されたプロセスが必要であり、各ステップ、初期設計、改造、スタートアップは全体を通して計画される。長年にわたる経験は財産であり、障害の管理も難しくない。