Liansheng Paper PM 6での効率的で信頼性のある板紙製造
2014年5月8日木曜日
2012年12月は、Liansheng Paper 社の最新製造ライン PM6がスタートアップし新記録達成の成果が得られたことで、同ラインにとって最も重要な時期となった。マシンへの紙料の流送開始から3時間もしないうちにウェブがリールで巻き取られ、800m/minといった特筆すべきスタートアップの抄速を達成した。PM 6は最初のコンパクトな OptiConcept M タイプの生産ラインであり、抄紙機の新しい設計、据付そして運転方法を代表するものである。このソリューションはコスト有効性があり、高品質で柔軟な抄紙を実現する。
コンパクトなパッケージで得られる信頼性と資源効率
OptiConcept Mは、投資コストが少なくて済むことと、操業コストが低くエネルギー効率と原材料効率のよい柔軟な生産に焦点を置いている。 モジュール化と高度の標準化によって幅広いエネルギー節約能力が付与される。効果的な技術革新が、エネルギーと材料の効率を高める鍵となる役割を果たしており、例えば、最新のコンパクトなドライヤセクションの設計は、高湿度のフードを装備し、真のエネルギー節約を実現するソリューションを提供してくれる。
プロジェクトチームからの良好なフィードバック
Xue Rong Jun氏(プロジェクトマネージャー): 「この新マシンの最も有益な部分は水、電気、および蒸気の消費量が少ないことです。これに加えて、プロジェクト管理は本当にバルメットの強みの1つです。私たちはこれを高く評価しています。」 |
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Wang Guimin氏(製造マネージャー): 「足場のデザインは今までよりも便利でシンプルです。」 |
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Chen Liang氏(サービスマネージャー): 「運転と保守は非常に便利になっています。保守作業時の部品交換は短時間で済みます。私たちの新しいワインダの振動と騒音のレベルは従来に比べて明らかに低くなっています。リールは運転しやすく、シンプルで実用的です。」 |
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Wang Naicong氏(オートメーションマネージャー): |
モジュール化と熟練したプロジェクト管理で実現される迅速な試運転
Liansheng Paper社の PM 6は、最良技術のモジュールソリューションを経験豊かなプロジェクト管理と結び付けた成果である。「私たちはプロジェクトの全体に満足しています。バルメットはプロジェクト管理では本当の強さを持っています。彼らはここで要求をすべて満たしてくれました。私たちが困っていたとき、メッツォの技術者は私たちをよく理解させ、サポートしてくれました。 私たちはこのことを本当に感謝しています。」とは、Xue Rong Jun氏の談。
OptiConcept Mの革新的デザインとエンジニアリングによって、Liansheng Paper PM 6の組立はかなり容易になった。Xue Rong Jun氏は「据付に必要な労働時間は、これまでのプロジェクトに比べますと 30-40%少なくて済みました。」ともコメントしている。
運転と保守の容易さ
OptiConcept Mは末端ユーザである工場の作業者のために開発された。見た目にもまた物理的にも、ユーザの要求を考慮に入れて設計されている。例えば、機械設計はロールや磨耗した部品の交換が容易で安全であることを求めており、保守作業のための機械の停止時間や費用を低減する。「全体としてみると、新しい技術によって保守作業の負荷は小さくなりました。」と Liansheng Paperのサービスマネージャである Chen Liang氏は述べている。
低い操業コストで持続可能な高品質の包装材料の製造
リサイクルを行うコンテナボードの市場は、再生とリサイクルが可能なことで包装材料に持続性が与えられることから、かなりの将来性がある。これと同時に、コンテナボードの品質要求が増してきている。高品質の中芯生産は、Liansheng Paperの要点の1つでもある。「包装産業は私たちが高品質の良好な製品を作ることを期待しています。私たちが将来成功するには、最低のコストで最良の製品を生産しなければならないことを意味します。今日、誰もが同じ原材料市場で材料を購入しています。つまり、あなた方の生産コストを決定するものは、主にエネルギー消費になります。エネルギー消費は、あなたの技術とパートナー、あなたのプロセスの選択、装置、そしてある程度までは初期段階で決まってしまいます。」と Xue Rong Jun氏は説明する。
Liansheng Paper PM 6 OptiConcept Mの概要:
品種 | 坪量範囲が60-100 g/m2の100% リサイクル中芯 |
生産高 | 300,000トン/年 |
ワイヤ幅 | 7,250 mm |
設計速度 | 1,200 m/min |
スタートアップ | 2012年12月 |